【読書】Newton 統計と確率〜よりよい判断をするための数学〜 感想
お疲れ様です。
本屋でたまたま見つけて興味を持ち購入。
学生時代に順列や組み合わせを学んだ記憶はあるのですが、忘れていることも多く、この本は日常の例題を使用して説明をしているためわかりやすく読めました。
出てくる数式等は難しいことはないので、これから統計や確率を再度勉強し直し始める時の1冊として使用するのが良いと思います。
私が本の中で特に興味深かったのは、「クラスター錯覚」でした。
実際にはランダムであるにもかかわらず、たまたま同じ出来事が続けて起こると、それをランダムではないと錯覚してしまうようです。
例えば、いろいろな歌手の曲をランダムでプレイリストにして流すとき、本当にランダムであれば同じ歌手が続くこともよくありますが、意図的に同じ歌手が続かないように組まれた時のほうが人はランダムであると感じます。
前に読んだ『暗号解読』という本でも似たようなことが書かれていました。
暗号を作成する際、解読者にばれないように「解読の鍵とする文字は、同じものが絶対に続かないようにする」というルールをつけました。
しかし解読者からするとこれは全くの逆効果で、暗号の幅を狭めるだけとなっていました。
アルファベット26文字で文字列を作る場合、「a」という文字に続く文字は通常であれば26文字のはずですが、このルールのために次の文字は「a」以外となり、25文字となってしまうのです。
これを考えると、パスワードでよくある「必ず大文字と小文字、数字を使用してください」というルールも、パスワードの幅を狭めているのではないかと思いました。
また、少しですが人工知能や機械学習(ニューラルネットワーク)にも触れており、そちらの畑で暮らしている身としては興味を惹かれました。
さすがにそちらは知っていることしかありませんでしたが、人工知能に触れたことがない人からするとこちらの章も興味深く読めるのではと思います。
以上です。
よろしくお願いします。
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