【読書】進化した猿たち(1巻) 感想
お疲れ様です。
人間は万物の霊長などと称して威張っているが、はたして無条件にそう言えるでしょうか。時にはずいぶん滑稽なことも、見当はずれのこともしでかしているのではないでしょうか。――人間たちの愛すべき素顔をヒトコマに凝縮したアメリカ漫画の傑作数百点を駆使して、軽妙洒脱な文明批評を展開したユニークで楽しいエッセー集。漫画は多年の歳月を費やして著者自ら収集したものです。
読みました。
この本は僕が学生時代に別役実さんの「別役実のコント教室」で紹介されているのを読んでからずっと気になっていたんです。
あらゆるユーモアの種がこの本に詰まっているからコント脳にするときに重宝するといった内容であったと思います。
ただ、その時には既にこの本は絶版で、一応全3巻がまとまった「進化した猿たち The Best」というものはあったのですが、調べてみるとこちらはあまり評判がよろしくない。
学生のときはそれで諦めていたのですが、今回思い立ってネットで探して購入。
古書をネットで購入することが初めてで、どれだけ汚れたものが届くのかと心配しておりましたが、まあ許容範囲のもので文句はないです。
そして内容。別役実さんが絶賛していただけあってこれはめちゃくちゃ面白い。そして確かに勉強になる。
爆笑するようなものではないのですが、クスッと笑えるものがあり、それに対する星新一さんの語りがまた心地よい。
漫画の解説だけでなく、その時代の話や星さんが実際に感じたことが書かれており、本当にその漫画を見ながら星さんの語りを聞いているような気分で読んでいました。
3巻まであるので続きを読むのが楽しみです。